ここ数日は雨が降っており、この時期の雨はどうなのか。
そんなことを考えていると、どうしてもチェックしたいと思い、雨の中でも連日釣りをしていた。
結論から言うとキャッチはできていないがバイトはあった。
水中はバチ、アミ、ハク、イナッコとベイト豊富な祭り状態。
そんな中でシーバスは何を食っていたかというと潮が緩い時間はバチかアミ、潮が動き出すとイナッコと思われる。
ただ、何を通してもバイトを得られず悶える時間が長く、やっとヒットしたものも寄せた所で痛恨のバラシ。
ここぞと言うときにやらかしてしまい、まだまだ下手だなと痛感させられる。
このバラしたシーバスは以前の90㎝より強い引きであり、スプリットリングも変形していたことから、90以上はあったのではなかろうかと、非常に悔いの残る1本であった。
その画像は?と思われるかもしれないが、残していない。
自演と言われるので。
それであれば、それと同等のシーバスを釣れば多少なりとも信憑性があるかと思って、連日同じポイントに入ってランカーを狙っていた。
ランカーを狙うとは大それたことを言うと思われるかもしれないが、ポイントの特徴的に1潮(大潮前中潮から小潮になるまで)で入ってきた魚は連日定位している傾向があるところ。
そしてランカーを期待できる水柱を確認できているから。
さて話は釣行当日になる。
記事になる釣行は大潮後中潮2日目、満潮20時38分、潮位差約140㎝の潮周り。
当日もそれなりの雨が降っており、時間が経過するごとに弱まっていった。
水質は笹濁りで風は微風。
コンディション的には悪くない、というか個人的には良い方だと思っている。
3月の雨はシーバス釣りにマイナスだと考える人もいるが、部分的には違うのではないか。
ここ数日は水温より気温が高いから、雨で水温が下がるとは思えない。
むしろ水の流れが強まり、水中の溶存酸素量が増え、濁りも入ることもあって、メリットしかないと感じている。
だがら3月に限らず1年を通しても、「魚の活性を下げる雨」が釣りづらいというべきか。
ただ今の自分は、気象条件が+なのか-要素なのかを見極められるよう、釣場に通って魚に教えてもらえという状態なので、これも1つの仮説。
他のアングラーからは常識と思われているかもしれないが。。。
釣り場には満潮時刻から待機しており、水が動き出すまでは釣場を観察。
ハクやイナッコは変わらず入っている。
少しするとバチやアミも確認でき、水中は相変わらず騒がしそうである。
バチパターンで狙えそうな捕食音(多分ボラも含む)に片っ端から通すが、フッコサイズと思しきエラ洗い1発バラシの1本のみ。
流れも強くなり魚の付き場が変わっていくが、ランカーと思しき水面の反応はまだない。
水がしっかり流れる頃合いがチャンスタイムと予想して、気長に待つ。
それまでは水面に怪しい揺らぎが見えたらバンク82Sを数投キャストして、反応なければ腰を下ろすという、非常に慎重な釣りを展開する。
満潮から4時間近く経過して水がしっかり流れる頃、イナッコがブレイク沿いを通りだして30分後ぐらい。
イナッコが泳いで水面に出す揺らぎが、一瞬ザワツクように変化する箇所が出てくる。
すぐにキャストする気持ちを抑え、しばし水面を観察。
5分程水面を見ていたが他にザワツク箇所なしで、2匹目を考えずにこの1匹に取り組めそう。
魚の位置は岸から5mのブレイク沿い。
ブレイクの手前は水深30㎝程で、ブレイクの奥は1mないぐらいか。
水面にボイルはでないので捕食ゾーンは水面より下と予想。
流れが強いのでシンペンのバンク82S を魚がいる辺り、ブレイクのちょい上をターンさせるように3度通すが反応はない。
ルアー変更でヤルキスティック、グラバーhi68も同じように1投ずつ流すが、こちらも同じ。
これまでの経験からこれでバイトが出るだろうと考えていたので、ここでしばし思案。
レンジを上げるか下げるか。
まず、レンジは上から攻めることに。
レンジを下げるのは根掛かりや魚にルアーをぶつけるかもしれないので、最後に。
ルアーはまだ試してないミノーでTKLM90を選択。
初めてランカーを釣ったルアーで愛着もあるからだろうが、個人的にはカゲロウにも負けないルアーだと思っている。
もちろん両者の得意分野は違うので、使い方も自ずと変わってくることは付け加えておこう。
TKLMを魚の辺りでターンできるようキャスト。
1回転1秒切るぐらいでリールを巻き取って、ターンに入る前から少しずつ巻き速度を落としていく感じで通す。
1投目反応なし。
2投目、イナッコがブレイク沿いでザワツイたので、少し間を置いてキャスト。
リールを巻いていると巻き感が重くなり始めて、ルアーがターンを始めた。
ちょうどその瞬間にボシュっと水柱が上がって、手元にガツンと衝撃が走る。
魚がいることは分かっていたので万全のアワセをいれる。
ジィィィィィ!とドラグを出され、その重さからランカーを確信する。
と同時にすぐさまドラグを緩める。
ファーストランが落ち着いた頃合いで、流れの中から魚を引きずり出しにかかる。
あともう少しで流心から出せられるという所で、ドラグを出しながら魚は流れの中へ戻っていくこと数回。
流石にランカーと言ったところか。
それでもフッキングは渾身のやつを叩き込んだので、針掛かりはハーモニカ状態のはず。
そうなればフックアウトはないので、心配なのはラインブレイクだけ。
ラインブレイクも障害物もなくドラグ調整の対応でブレイクの問題もない。
つまり魚をバラス要素はない。
そう自分に言い聞かせるも早まる鼓動は治まることなく、無尽蔵とも思える体力を持つ魚とのやりとりは続いていく。
体感的には10分ぐらい、実際には5分ぐらいだろうか、魚の抵抗に耐え抜いてキャッチ。
キャッチしたとこだが、まず蘇生。
魚とのやりとりが長くなると酸素欠乏で魚体の細胞が破壊されるとの記事を思い出した為。
魚体の心配をするあたり、まだ余裕があったのだろうか(笑)
うん、サイズ測る前でもランカー越えが分かる良い魚体。
水中から魚を上げるのに、その重さで少し手こずってしまったが手早く撮影。
サイズは88㎝。
90ないのは残念だったが、それでもサイズと体高は自慢できる満足の1本。
自宅から20分の所で、このサイズが釣れる環境に感謝をしながらリリース。
シーバスと長時間ファイトをしてポイントは荒れてしまっているので、追加はないと思って、ここでこの日の釣りは終了。
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