満潮20時15分の後中潮2日目、バチ抜けも期待できる潮周り。
この日も釣行前に豊川のいくつかの釣り場を巡っていたが、2月頭に比べると着実にハクの数が増えてきている。
こうなると釣り場選定に頭を悩ませてしまう。
風のあたる場所が良いのか、流れがある河川が良いのか、干潟なのか。
風速4mとそれなりにあり、風に押されてベイトも流されていると推測して、風表に出るべきか。
その他色々考えたが後中潮2日目で水の流れは十分あるので、バチに期待できる、風の影響が少なくルアーが自然に流せられる、そんなエリアを釣り場として選ぶことにした。
釣り場に入ったのは、満潮から下げ始め30分後ぐらい。
先行者はいない。
というか2月に豊川周辺でシーバスを狙っている人はほぼいない。
いても土日に1~2組を見かける程で、ほとんどが浜名湖に行っているのだろう。
水温もそちらの方が高く、安定して釣れるイメージ。
この時期豊川周辺を本気で狙っているのは私ぐらいだろうか。
理由は分かる、魚の数が少ない上にものすごく寒いから(笑)
この時期ウェーディングで橋脚打ちをしていると、橋を通る通行者から悲鳴をあげられる程に。
事件性を感じさせない声なのでまだ良いが、正直こちらも驚く。
水温7度前後で寒くたって釣り人はウェーディングしますよ。。。
あと、「風邪引かないで」と気遣ってくれたおばちゃん、ありがとう!
さて、釣り場の状況なのだが、とろりと水は流れており、バチは確認できず。
時折水面の揺らぎからハクが数匹いるか、と思われる状態。
ひとまず数キャストしてラインを水に濡らして、水の流れがはっきり出るまで待機。
スマホをいじりつつ30分経過したぐらいで、水の流れも出てきたので釣り開始。
バチは数匹確認できているので、アルデンテ、レクター、にょろにょろとキャストするが反応は帰ってこない。
アミの可能性も探ってマリブやエンパシーなどのシンペンで探るもノーバイト。
ハクなどの魚を食っているかもと、トライデント60S、ブローウィン80Sなどシンキングミノーで探るが、何事もなくルアーを回収。
満潮から3時間後、シーバスの気配を感じないまま1番水が流れる時間を迎えた。
時折水面をライトでチェックしていたが、バチの数は少ない。
1分程水面を眺めていて流れてくるバチは1匹ぐらい、どれも5~7㎝前後と小ぶり。
バチがあまり見られないことからその遊泳層は中層以下で、小さ目なバチを食っているかと思い、ニョロニョロ105を選択。
サイズ的にはその下がマッチするが、流速の関係でレンジが外れてしまうと思っての選択。
狙うは流れのヨレとブレイクが重なっている位置。
そしてブレイクの少し上で、水面から40㎝ぐらいの層。
この狙いを通せるようアップにキャストして、ルアーを沈める。
ラインメンディングして狙いの位置・レンジを通せられるようになったら、リーリングは1回転1,5秒かからないぐらいの巻き速度で一定に保ってルアーを流す。
レンジとトレースコースを調整しながら繰り返すこと3回目、魚の反応が帰ってくる。
ニョロニョロがU字の頂点辺りを通った所で、ゴンと力強いバイトがあり、ティップが引き込まれる。
ワンテンポ置いて、背中を反らして渾身のフッキング。
ロッドが綺麗に弧を描くと同時にドラグが滑り出し、ティップからのびるラインが潮上へ移動していく。
この日1番強い水流をものともしない魚のファーストラン。
ラインは10m程出されただろうか。
すぐにドラグを緩めると同時に怖くなっていた。
(小心者でさーせん)
ここまで力強くラインを出す魚は初めてだったから。
が、次の瞬間に今日のドラグ値は2キロ?1,5キロ?どっちに設定していた?
ニョロニョロは10番フックだっけ?掛かりどこが悪かったら既にフックが伸ばされているか?
などと一瞬の内に思考が巡り、釣り上げることを考えて恐怖は消えていた。
魚は一瞬戸惑っていた私を待っていてくれたのか、流れの中で定位している。
正確にはドラグがジッ・ジッ・ジッとゆっくり出て、毎秒数㎝だが移動している状態。
ひとまずは水の流れが切れる所まで魚を誘導して、そこで魚の体力を奪うことにする。
が中々魚を誘導できない。
寄せてきてもブレイク付近で魚が暴れてドラグを出しながら走ってしまう。
魚との距離が中々縮まらない。
そんなやりとりを2回繰り返した後に、掛かりやフックの状態が分からず長期戦は不利と判断して、ドラグを締めて勝負に出ることにした。
魚をブレイクまで寄せてきて、頭の向きを変えさせないようそのままの勢いでブレイクから引っ張り出す。
今までに感じたことのない重みで、多少ドラグは出されたが何とか誘導成功。
魚は足元近くまで寄ってきたのでライトで水面を照らす。
「デカイ!」
思わず声が出る。
ファーストランからランカーサイズとは思っていたが、前の釣果の87㎝より大きいのは一目瞭然だった。
掛かり方はハーモニカに見えたので、あとはラインブレイクに気を付けるだけ。
走ったらすぐにドラグが効く少し緩めに設定し、魚の体力を奪うことにシフトして無事キャッチ。
余りの大きさに測り直してしまったが、綺麗な魚体の92㎝。
手足が震え、様々な感情が自分の中で込みあがってくるのが感じられたが、残念ながら言葉で表現できない。
月並みな表現ではあるが、「感無量」というのが近いかもしれない。
魚をしっかり蘇生してリリースした頃には流速は緩み、時合いは終わっていた。
釣果は1本だけだが、狙い通りの満足いく1本(サイズは予想外)で、納竿とした。
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